特撮キャラクターの対象物の特徴に合わせ、フルカラーテクスチャ情報の取得が可能な高精細3Dスキャナーを採用し、現物の詳細なディテールをデータ化します。円谷プロダクション様では、これまで幾多のキャラクターを創出されてきました。滑らかなラインを大切にされたいものから、体表の荒々しい凹凸感を大事にするものまで、さまざまなキャラクターが存在します。それぞれの特徴を捉える、最適な3Dスキャン機材を選定して計測することで、 “造形の魅力“を最大限に活かした高精度デジタルツインを構築可能です。
今回の取り組みでは、2種のスキャナーを採用しています。
①「Artec LEO」は広い深度計測と高いワーキングディスタンス自由度により、複雑な怪獣のデザインを過不足なく網羅的に取得することができます。
②「Einscan Libre」は高いエッジ再現性と微細形状の計測性能により、キャラクターラインの立ち上がりを保持し、ウルトラマンのマスクなどのシャープエッジのきいた特徴的な造形表現を忠実に3Dデータとして再現することが可能です。
多様な機種と手法を使い分け、現物に即した再現性の高い3Dデータを取得することでキャラクター本来の価値と魅力を忠実に再現することができます。
(撮影の風景)ウルトラマン 使用機種:Einscan Libre


(撮影の風景)レッドキング 使用機種:Einscan Libre、ArtecLEO

キャラクター造形物には、使用による傷や経年劣化が見られるため、スキャン後に細かく点検し、修正作業を行います。さらに姿勢や骨格バランスの再構築、ポージングの調整を行い、最終的なアーカイブモデルとして仕上げています。また放送当時のキャラクター造形物が失われている場合には、リメイクされた造形物をもとに、残された映像や写真資料と突き合わせながら、当時の形状・デザインを復元する作業も行っています。
これまで映像や写真でしか残す以外なかったキャラクターの意匠・デザイン情報を、3Dデータとしてアーカイブ化し、継承することには、大きな意義があると考えています。
(監修作業イメージ:ウルトラマン)(ウルトラマン/監修チェック済アーカイブデータ)

(監修作業イメージ:レッドキング)(レッドキング/監修チェック済アーカイブデータ)

(監修済データ・三面図:ウルトラマン)

(監修済データ・三面図:レッドキング)

SUPERSCANSTUDIO/ケイズデザインラボでは、精密な3Dスキャンデータをベースに、キャラクターをはじめ、様々なオリジナルコンテンツ/IPをデジタルアーカイブ化することで、IPの魅力を正しいかたちで、広く世界へ、また未来へつないでいけることができる可能性があると考えています。
一般的に、ライセンス商品の製作においては、ライセンシーは2D設定画や宣材写真を見ながらモックを作り、権利元へ郵送 → 修正指示 → 再送…という多段ループが発生し、監修コストが膨大になってしまいます。これを権利元があらかじめ、実物モデルの3Dスキャンデータから製作監督者の監修を受けて完成させたアーカイブデータを用意することで、ライセンシーは、2D写真や設定資料では確認の難しい微細なディテールなどを細かく把握・参照しながら、商品製作を進めることが可能になります。このようなプロセスにより、IPの魅力を正しく反映した商品を展開できるワークフロー構築が可能となります。
SUPERSCANSTUDIOでは、企業さまが3Dスキャンを正しくかつ持続的に活用できる体制づくりを支援し、保有されているIPの<歴史・価値・信頼>を次の世紀へ継承していけるように企業さまの「3DデジタルアーカイブDX(デジタルトランスフォーメーション)」を徹底サポートしていきます。
(機材について)